タイピング速度が頭打ち？平均以上を目指すための5つの上達法
「タッチタイピングは一通りできる。でも、なぜか昔からスピードが変わらない…」
「タイピング練習サイトのスコアが、いつも同じくらいで伸び悩んでいる…」
ある程度タイピングができるようになると、多くの人が「速度の壁」にぶつかります。これは、無意識のうちに染みついた自己流の癖や、練習方法のマンネリが原因であることがほとんどです。
しかし、ご安心ください。タイピング速度は、正しいアプローチを知るだけで、再び向上し始めます。必要なのは、闇雲な練習ではなく、「速い人」が実践している効率的なトレーニングです。
この記事では、あなたのタイピング速度をもう一段階上のレベルへ引き上げるための、5つの具体的な上達法をご紹介します。
まず現状把握。あなたのタイピング速度はどのレベル？
効果的な練習をするには、まず自分の現在地を知ることが重要です。一般的に、日本語のタイピング速度は1分間あたりのキー入力数（打鍵数/分、d/m、kpmなどと表記）で測られます。
以下がおおよその目安です。
- 〜100打/分：初心者レベル
- 100〜150打/分：一般的なオフィスワーカーの平均レベル
- 150〜200打/分：かなり速い、得意なレベル
- 200打/分〜：エキスパートレベル
まずは当サイトのタイピング速度測定で、あなたの現在の打鍵数をチェックし、目標設定の参考にしてみましょう。
平均の壁を越える！タイピング速度を上げる5つの上達法
上達法1：「速さ」より「正確さ」を99%優先する
意外に聞こえるかもしれませんが、タイピング速度を落とす最大の原因は「ミスタッチ」とその修正（バックスペース）です。焦って速く打とうとすればするほどミスが増え、結果的にタイムは遅くなります。
【練習法】
あえて普段よりゆっくりなペースで、正答率100%を目指して練習します。一文を打ち終えるまで、一度もバックスペースキーを使わない、というルールを設けてみましょう。これを繰り返すことで、正確に打つための指の動きが体に染み付き、結果として無駄のない最速のタイピングに繋がります。
上達法2：「メトロノーム」で理想のリズムを刻む
本当に速い人のタイピングは、ガチャガチャと不規則な音ではなく、「タタタタ…」とマシンガンのような一定のリズムを刻みます。このリズムを身につけることが、安定した高速タイピングの鍵です。
【練習法】
スマートフォンの無料メトロノームアプリを用意し、BPM（1分間の拍数）60程度のゆっくりなテンポから始めます。その「カッ、カッ、カッ」という音に合わせて、1拍に1文字を正確に打つ練習をしましょう。慣れてきたらBPMを5ずつ上げていくことで、自分の限界速度を安全に引き上げていくことができます。
上達法3：苦手な指・キーを特定し、集中攻撃する
全体の速度は、最も動きの遅い「小指」や「薬指」のパフォーマンスに大きく影響されます。多くの人は、自分がどの指、どのキーが苦手かを意識していません。弱点を特定し、そこを重点的に鍛えることが上達への近道です。
【練習法】
練習結果を振り返り、どのキーでミスタッチが多いかを確認します。もし薬指の「o」や小指の「p」が苦手なら、「potato」「propose」「kokoro」など、そのキーを多用する単語を集中的に練習するメニューを自分で作ってみましょう。
上達法4：「ん」の運指を最適化する（ローマ字入力限定）
日本語入力の「ん」は、次に母音が来ない限り「n」一回で入力できますが、無意識に「nn」と2回打ってしまう癖がある人がいます。これは1打分の無駄であり、速度向上における大きなロスです。
【練習法】
「かんい (kani)」と「かんない (kannai)」のように、「n」の次の文字がア行・ナ行・ヤ行の場合だけ「nn」と打つことを強く意識して練習します。この使い分けがスムーズにできるようになると、打鍵数を大幅に節約できます。
上達法5：英語の文章で指の可動域を広げる
日本語のローマ字入力は、使用するアルファベットに偏りがあります。そのため、普段使わない指の動きがどうしても鈍くなりがちです。そこで効果的なのが、英語の文章を使ったクロストレーニングです。
【練習法】
海外の簡単なニュース記事や、好きな洋楽の歌詞などを、1日5分間だけ書き写す練習を取り入れてみましょう。「q」「x」「th」「ou」など、日本語入力ではあまり使わないキーの組み合わせを打つことで、指全体の可動域が広がり、全体の運指がより滑らかになります。
その壁は、あなたがさらに速くなるためのサイン
タイピング速度の向上は、スポーツの記録更新によく似ています。ただ闇雲に練習量を増やすのではなく、科学的なアプローチと正しい戦略が、あなたの限界を突破させてくれます。
今日ご紹介した5つの上達法の中から、まずは一つでも試してみてください。昨日までとは違う、確かな成長を実感できるはずです。
昨日までの自分を、超えていく。
当サイトには、あなたのタイピング速度を正確に計測する機能や、上級者向けの多彩な練習コースがあります。新しい練習法を試して、自分の限界に挑戦してみませんか？